第261回モーニングセミナー
栞 第1条 「今日は最良の一日、今は無二の好機」
テーマ 「古くて新しい企業のあり方―」
講 師 社団法人 倫理研究所
参与 戸田 徹男 氏
参加社 31社40名
今回は、昨日の役員研修に引き続き、戸田さんに長年継続している企業について講話いただきました。
まず最初に、日本の経営者とアメリカの経営者の違いについてお話がありました。日本の経営者は、共存共栄精神で社員があるから経営者があるという同等レベルで考えていおり、閉鎖的社会の島国日本では、信頼関係を重視して長期的スパンで付き合える関係作りを行なっています。それに対して、アメリカの経営者は、人種が違うぐらいの格差をつけて考えており、短期集中的営業で目先の利益を追求しています。昔から日本人は、「正直で勤勉であること」が代名詞でした。現在でも、もっとも日本人が大事にしないといけないことであり、求められていることです。
日本は世界第一の老舗企業大国であり、世界最長の1431年続いている宮大工、社寺建築業の金剛組をはじめ、創業100年を超える企業が全国で約15000社あるといわれています。又、200年以上続いている企業が約3000社あるといいます。アジアで200年以上続いている老舗は、中国で9社、インドで3社、お隣の韓国は一つもないそうです。ヨーロッパでも、ドイツが800社、オランダで200社という事で、日本の3000社は群を抜いています。更に、これが創業100年以上となると、実に日本には20000社の企業があるそうです。
そして、老舗には共通の特徴があるそうです。
①時代の流れに乗ること。
②他人の血を入れること。(同族企業であっても、他人の血を入れる事を厭わず、継続させることに重きをおいている)
③本業を重視すること。
そして、「分相応であること」「“儲けることを考える”のではなく、“お役に立つこと”を考えていること」。これらは、「正直」で「勤勉」という、日本人が元来持つ資質で、日本人の商いの根本とも言えるのではないでしょうか。最後に、今もっとも古くて新しい企業のあり方は「倫理経営」です。
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投稿者/広報委員長